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ガーデンでの生活を記録したり、報告書をボク用にまとめたり。
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    七転び八起き

    ガーデンがぶっ壊れて、人型教師AIのアルゴ先生がボクらの敵になって、0期生の生徒がひとり犠牲になって、皆でこれからのことを話し合って…それからどうなったかって? そりゃもう色々あったよ。だから纏めるのが大変! 日記を自動的に書いてくれる魔法なんてないし、ちょっとずつ整理していこうかな。


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    もうすぐ星が降るから

    昼下がり。
    春エリアにそびえ立つカフェのガラス張りの窓いっぱいに広がる快晴の青空。ガーデンのシステムが停止し、ボクらに宣戦布告した人型教師AIのアルゴ先生によって多くの生徒が傷つき、遂に人格コアまで抜かれるドールが現れたことなんて…ぜんぶ嘘みたい。


    楽園に咲く花たち

    『さてと…どこから話そうかな…』

    12月2日
    異星からやってきたイオサニの宇宙船前に集結したドール達の視線の先にふよふよと浮かぶ端末には、クラスコード・グリーンで放送委員のドール、シャロンの姿が映っており、そこから彼の気まずそうな声が聞こえてくる。別の場所から通話をしているわけじゃない。彼は、アルゴ先生のひとりめの犠牲者だ。


    誰のおかげ?



    「たとえばさ~」

    『どれだけの人形が! 其方に助けられたと思うておる!』

    「……これ、誰かさんのお陰で使えるようになったんだよね~~」

    「あ……使えるようになったのやね、へぇ……ほんでもそれ、お互い様やと思いますえ? あたくしかてこの……まあ、できますし……」

    イエロークラスの魔法で片手を光らせるイヌイと
    グリーンクラスの魔法で誰かさんの物まねをするボク。
    互いから互いの魔法を学んだことを確かめ合うボクらの少し後ろで
    真似をされた誰かさんは、仮面の下でクラスコード・レッドになっていた。
    …え?そんなものはないって?

    覚悟

    イオサニからメッセージを貰った日、
    先生に言えなかったこと。


    勇者と魔王

    11月も終わる。
    あと数刻もすれば、ガーデンがとんでもない事になるなんて信じられないぐらい、箱庭じゅうが静かで、いつもと変わらない。
    残り時間をどう過ごすか、ボクは既に決めていた。

    火種集めて

    炎を絶やさないために
    少しでも多くの火種をかき集めて……


    いくじなし

    まだドール達がビーチキャンプを楽しんでいた頃…久しぶりに、ある3にんのドールと話した。
    見た目と声が瓜二つで性格だけがちょっと違う、ククツミちゃんと、ククツミセンパイ。 そして…ククツミデュオと仲良しな放送委員のシャロン。
    3にんとも、学園祭のライブでスタッフとして手伝ってくれて…ゆっくり喋ったのは、それ以来だ。

    「ああ、そういえば。カガリちゃん」

    本題は別にあったんだけど、それが一区切りつくと、思い出したようにシャロンが言った。

    「ククツミ”さん”にとっても ククツミ”ちゃん”にとっても 大事なドールが廃棄になったときにきみがしようとしたこと、覚えてる?」

    選択

    あれから、できることが増えた。
    ものを温められる魔法、ドールの目や耳を騙す魔法。
    行ける場所も増えた。 そのうちの一つは図書室。 入ろうと思えば誰でも入れる教室だけど、ボクにとっては禁足地だった。静寂が不安を掻き立てていたから。
    …でも、その理由が明らかになった今、相変わらずしーんとした空気は苦手だけど、得体の知れない恐怖を感じることは無くなった。それに耳を澄ませれば、ページを捲る音、誰かの足音……大きな声で喋っている間は気付けない様々な音色と出会える。そのどれもが控えめで、ついでに睡魔を呼んでしまうのも困りものだけど。 一歩一歩、確実に進んでいた。

    …けれど、それ以上に事の進展は早かった。
    11月22日、再び端末にメッセージが届く。


    帰ってくれレリックゼロ

    ビーチキャンプが始まってもうすぐ半月。
    ぶっちゃけ、まだそれほど楽しめていない。


    この報告書のつづきだよ!


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