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ガーデンでの生活を記録したり、報告書をボク用にまとめたり。
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    しにました☆

    ≪3月29日?30日?のできごと≫


    大ニュースがあります!
    なんと、入学してはじめてしにました!
    でも元気になったので今この報告書を書いてます☆


    ※この報告書にはザンコクでカゲキな描写があるよ!注意してね!





    3月29日…いや、あれは日付が変わってからかな?
    2体のドールが『決闘』しているのを目撃しちゃったんです!先週のかみさま事件のあとヘンなハコ?が現れたタイミングで決闘の存在を知ったときから、どんなものか見てみたいなってずーっと思ってたので、これはラッキー!
    実際、決闘って迫力すごくて、所々速くて何やってるかわかんなかったし、 とにかくとっても面白そうだったので、勝った方のドールがグラウンドに残っていたのでとつげ~き!

    「シーキーくん!」
    「うわ」

    普通に話しかけたのにオバケ出たみたいな反応されちゃいましたぁ。

    「見 て た よ。今のが決闘?」
    「なんっ……えぇ、今かぁ……余韻もクソも……」
    「ねーねー!次ボクー!ボクと決闘しようよー!」

    舌打ちをしてちょっとだけ嫌そうなシキくん。眠かったのかな?
    でもしっかり、ボクの立ち位置を指差してくれました!

    「えーっとルールはー、どっちかが降参って言」
    「ハイハイ死ぬまで死ぬまで。位置につけ」

    いちおう、見様見真似で段取りを汲もうと思ったんだけど…シキくん、めちゃくちゃせっかちです!なんだかんだ言って、ボクと戦いたくて仕方なかったんだろうなぁ!
    位置についた瞬間、なんの合図もなしにシキくんが素手でまっすぐぶっ飛ばしに来たので、ひょいっと避けちゃう⭐︎
    あたりの冬景色のせいで雪が音を級数するから、グラウンドはとってもしーんとしていてつまらなかったので、ボクはシキくんに決闘をたのしんでもらおうと、おしゃべりしながら攻撃を避けることにしました! こういうの「りっぷさーびす」っていうんだっけ?

    「そういえばアザミん最近元気ー?」

    まずは二人とも共通して面識のあるドールのお話を振ってみます。

    「んなもん知るか。どうせ毒でイってるんでしょ」

    確かに彼女は全身毒みたいな色してるからありえそう!
    と、ここでシキくんのパンチが一発入ります。 ボクはよけきれず、咄嗟に右腕でガードしました。ガード成こ……………

    ……腕からイヤ~な音が。

    …かみさま?と戦ったときも、似たような音が鳴った気がする! ニガい思い出がよみがえるなぁ。 あとから知ったけど、これ骨折っていうらしいです!困ったなぁ。これじゃあ武器を持って反撃することもできない…

    …そういえば、ボク武器持ってないんでした☆


    クラス魔法も攻撃向きなのが無いし、浮遊魔法で武器になるものを操ろうにもここはな~んにもないグラウンド!あちゃ~!!やっちゃった☆
    でも今回は「決闘をする」ことが目的だし、他にもちょっと興味あることがあったので、このままで良いのです!
    ものっっすごく痛いけど、まだまだ楽しめそうだし我慢しよっと♪
    …そういえばシキくんも丸腰だけど、ワンパンで腕折っちゃうってすごいですよね。 やっぱり以前に誰かさんが言っていた通り、シキくんは「ドールよりもっと恐ろしいナニか」なのかな?

    「ねーねーシキくんは戦闘とかどこで学んだの?授業とかあるの?」
    「お……ほぼ独学だよ。授業は知らん。うるさいなぁ」
    「っていうかちっとも授業やんないよねー。そろそろ休校飽きちゃったよ…」
    「あ、今休校なのかどおりでこんな通り魔が」

    少なくともボクが入学してからはずーーっと休校で最近ちょっとつまんなくなってた(だからかみさま?が大暴れして避難所サバイバル生活が始まった時は、ちょっと楽しかったけど!)から速く授業受けたいなって思ってたのに、ボクよりずっと長く学校にいるはずのシキくんが気づいてなかったなんて…
    センセー!この報告書よんだらシキくんに休校の事ちゃんと教えてあげてくださーい。

    「ね~なんでさっきからビミョーにそっけないの?」

    シキくんからの攻撃はなかなか不規則で面白いんだけど、 こっちが気を遣ってたくさん話題を振ってるのにぜんぜん会話がはずまないので文句のひとつが出るのは当たり前です!

    「あっもしかしてぇ~…」

    まぁ、察しの良いボクはその理由はなんとなく想像ついてますけど。

    「ボクが可愛すぎてはずかsぶみぇっ

    センセー!このドール顔面やりました!!かわいい女の子の顔面やりました!!!! 最低だとおもいまーす!


    …不運なコトってどうしてこうも続くんだろう?ボクがカラダをあたためる&眠気覚ましのために持ち歩いていた「あるもの」が、殴られてのけぞったボクのポケットから飛び出し……

    シキくんは野生の獣の如く、口でそれをキャッチ。 たべちゃいました。

    「ヴォエ!!!!!」


    口に入ったものは食べ物です。でも多分噛まないで飲んじゃったんでしょうね。 そのまま奇声をあげて蹲っちゃった。

    「あれ?だいじょぶ?」
    「……な、何これ……餓鬼の腎臓……?」
    「え?からしパン。」

    そう!ボクのお手製からしパン☆
    前にシキくんとアザミんが作っていた「わさびパン」がぜーんぜん辛くなくてイミがわからなかったので、ボク好みにアレンジをくわえました! 味見?どうせ食べるのボクだし、いらないかなって省略してますけど?

    「おいしい?」

    だからシキくんに感想を聞きたかったんだけど…一瞬の痛みと共にボクの視界が真っ暗になりました。たぶんこのあとの展開から察するに、シキくんがボクをものすごい速さで殴ったんだと思います。ぜんぜん見えなかった!もしかしてからしパンの効果!? 戦いに有利なパンを開発できちゃうなんて、ボク天才かも!?





    気が付いた時には…まだ同じような空模様で…ちょっと位置がかわってるけど…グラウンド。
    違うところは… ボクがどっかしらに縛られていること。ロープでがっちりと。 え、ずるくない?
    縛った本人が目の前に。さっきのパンが「ちょっと」辛すぎたのか、小さくハヒハヒ言いながら 鋭いものを3本ぐらいボクに向けています…
    ナイフ?いや、違うな… 首から上は動かせたので、ボクは首をぷるぷる振ったあと瞬きを3回ほどして、ナイフと思われるものをよーく見ました。

    「……んー、カマイタチの爪、悪くは無いけど3つも伸びてるの集中しづらいなぁ」

    …それはナイフではなく…シキくんの『なんかものすごくおかしいことになっている腕』でした。直前にボクが見ていた決闘でも目の当たりにした光景をボクの前でも披露してくれるなんて!今考えるともっと興奮すべきところだったし、なんならカマイタチという生き物?についてもうちょっと聞けばよかった…でも…
    その凶器が振り上げられたとき、ボクの鼓動は高鳴った…高鳴った? うーん、ちょっと違うような。でもすっごくドキドキして…確か、かみさま?と戦ったときも、こんな感じに…

    「やだそれ絶対痛いじゃん!!!」

    頭のサイズがきゅっと小さくなって、一つなにかを考えるだけで破裂しそうになりながら…

    『にげろ』

    ボクは『奇跡』に賭けることにしました。 ぎゅっと目を閉じ、想像の世界のなかで、くくりつけられている柱の外…シキくんからできるだけ遠く離れた場所にボクを立たせながら無我夢中で念じます。
    次の瞬間襲ってきたのは 鋭い凶器に体を引き裂かれる痛み ではなく 体を固定していたロープ、 背中がくっついていた柱と思われる壁の感覚が消え 冷たい風が、静寂の中で、ただただ当たるだけ…
    ボクは、『奇跡』が起きたことを確信しました。

    指定座標へ肉体の再構築が可能な『転移奇跡』。

    もしも、この使い方が書かれた魔導書を貰ったのがもっともっと前であれば、忘れていたかも知れません。
    …そんなことより、シキくんは? と彼を探そうとしたら

    「…は、」

    体ぜんぶの力を持っていかれ、かわりに3倍の寒さをプレゼントされたような感覚に陥って

    「はむ、ひ……」

    『さむい』の三文字さえうまく言えないボクはその場に蹲り、動けなくなりました。
    このときは『奇跡に副作用なんてあったっけ?』と必死に頭の中の魔導書のページをめくっていましたが、のちにこれは魔力不足からくるものだと教わりました。
    助けになってくれるからしパンはたべられちゃったし…

    ボクのアタマのなか、見えていたものを正直に書くと

    頭がくらくら。
    遠くから「疲れた…」という声。
    足音がひとつ。
    …シキくんがいっぱい。
    …グラウンドもいっぱい。
    たぶん、眩暈がひどいせい。
    シキくんはなにか持ってる?
    持ってない? よく見ようとする。 はきそう。

    「ん?」

    シキくんがこちらに近づきながら、『ボクではない』誰かを発見し一瞬だけ顔をそらす。
    ボクもその気配を探し始めたとき

    寒さも痛みも眩暈も吐き気もぜんぶ吹き飛ばすような激痛。
    すぐ目の前にシキくんがいる。
    刺された。多分数か所。
    体が真っ二つになると思った。
    叫ぼうとする。けど声が上手く出せない。

    「あーもう何度も言わせるな!飲まん飲まん!早よどっか行け!ばっちぃ!しっしっ!」

    ボクの代わりにシキくんから声が出ました。
    多分…さっきの決闘で倒れたドールをセンセーが回収に来てたから…今回もまた、同じことをしに来たセンセーを追い払っていた…んだと思います。
    なんて言ってたか思い出したから書きだしてはみたけど「飲まん」ってなんの話だろう…?

    あの時ボクが理解できたのは、
    ぼやけた視界の半分以上が赤く満たされたこと、それはシキくんがボクの体を引き裂く過程で飛び出してきたものであること、
    痛みの間隔がなくなっていくこと。
    なんだかこれから、楽しい夢が見られそうな予感さえすること……

    「しぬって、どんな感じなんだろ」
    「痛いとか苦しいが一瞬で切れて楽になる感じです」

    過去の記憶の音が、頭の中で鳴り響く。
    ボクは、これから死ぬんだ………





    と、まぁちょっとドラマチックに書いてはみたけど結局1日くらい経って、朝起きるみたいにフツーに目が覚めたので、何事もなかったようにこれを書いてるってワケです! 痛すぎるのは暫くは遠慮したいけど、しぬって結構気軽にやれることなんですね! それにしても、連戦だったのにシキくんってばとっても強かったなぁ。 今度はちゃんと戦える道具やステキな作戦をじーっくり準備してから、シキくんに挑んでみます♪

    時間はたくさんあるんですから!

    書いた日:3月31日
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